Shopifyに作成される注文にポイントを付与する方法
Shopifyで注文が作成された際に、ポイントを自動で付与する方法を説明します。はじめに管理画面から「ポイント」のページを開き、「付与ルールを追加する」>「商品を購入する」を選択します。
「ルールを作成する」のページで、商品が購入された際に付与するポイントのルールを設定していきましょう。
算出方法
購入金額ごとに付与するポイント数を設定します。例えば、注文金額の1%をポイントとして顧客に付与する場合は「100円毎に1ポイントを付与する」と設定します(※1)。ポイント算出方法についてさらに詳しく知りたい場合はこちらのページをご覧ください。
※1. 「購入金額」および「ポイント数」は整数で入力してください。小数点以下の数値は使用できません。
会員ランクの倍率
会員ランクによって異なるポイント倍率(1〜20倍まで)を設定することができます。この倍率は「算出方法」で算出されたポイント数に掛けられます。会員ランクについて詳しく知りたい場合はこちらのページをご覧ください。
最低購入金額
次に、ポイント付与の対象とする最低購入金額を設定しましょう。この金額は顧客が実際に支払った金額で処理されるため、クーポンなどを利用して支払額が最低購入金額を下回った場合はポイント付与の対象外となります(※2)。
※2. 例えば最低購入金額を5000円に設定した場合、顧客が5000円の注文をして実際の支払額も5000円だった場合はポイント付与の対象になります。しかし、同じ5000円の注文でも500円オフのクーポンを利用し支払額が4500円になった場合、ポイント付与の対象にはなりません。
有効期限
ポイント付与をおこなった日を基準にして、顧客がポイントを利用することができる期限を設定します。指定できる値に上限はありません。
ステータス
ここまでに設定したルールでポイントを付与する場合は、ステータスを「有効」に設定します。ステータスが「無効」になっている場合、顧客が注文を行ってもポイントは付与されないのでご注意ください。
オンライン注文に対するポイント付与と有効までの日数
ポイントの不正利用を防ぐために、商品の出荷日を基準にポイントが有効化されるまでの日数を設定することができます。この設定はShopify管理画面から「ポイント」→ 右上にある「設定を開く」から行えます。「オンライン注文のポイント有効までの日数」は、ストアの返品ポリシーの日数と合わせておくようにしましょう(※1)。そうすることで、顧客がポイントを利用後に商品をキャンセルする不正を防ぐことができます。
※1. 画像のように、ポイント有効までの日数を14日後に設定した場合、商品の発送から14日後にポイントが有効化されます。それまでの期間は、顧客はポイントを利用することができません。
店舗注文に対するポイント付与と有効までの日数
Shopify POSやスマレジ x OmniHubを利用しているマーチャント(※1)は、顧客が実店舗で買い物をした際にもShopifyに注文が作成されるので自動でポイントが付与されます。オンライン注文とは異なり配送がないため、注文が作成されると同時にポイントの付与処理が行われます。店舗からの注文の際は注文の作成日を基準にポイントが有効化されるまでの日数を設定することができます(※2)。この設定はポイントの不正利用の防止にも繋がります。
注文が発生した店舗の特定は注文に付いているタグで行われています。VIPで店舗の登録時に入力するタグと一致させておくことで、店舗毎に個別のポイント倍率を設定することも可能です。設定方法はこのページ内の「特定の店舗からの注文のポイント倍率を設定する」セクションをご確認ください。
※1. 店舗で利用しているPOSシステムの置き換えができない場合はVIPが提供しているポイント操作アプリをご検討ください。 ※2. ポイント有効までの日数を7日後に設定した場合、注文の作成から7日後にポイントが有効化されます。それまでの期間は、顧客はポイントを利用することができません。
特定の商品のポイント倍率を設定する
「商品の倍率」>「管理する」から商品ごとにポイント倍率を設定することができます。例えば、商品Aのポイント倍率を2倍に設定した場合、その商品を2つ購入したと仮定してポイントの算出が行われます。倍率を0に設定した場合はポイント付与対象外になります。ポイントの算出方法について詳しく知りたい場合はこちらのページをご覧ください。
新たに商品のポイント倍率を設定する場合には、画面右上の「作成する」をクリックします。すでに設定されている商品の倍率を変更する場合には「編集する」をクリックしてください。
商品は一度に30個まで選択することが可能です。商品を選択して、ポイント倍率を入力したら保存ボタンをクリックして保存してください。
特定の店舗からの注文のポイント倍率を設定する
「店舗の倍率」>「管理する」から店舗ごとにポイント倍率を設定することができます。例えば「○月○日から△月△日までの間に表参道店で購入した場合だけポイント還元率を5倍にする」というように具体的に倍率を設定することが可能です。
ポイント倍率を設定したい店舗を選択してください。なお、店舗の登録・編集方法を知りたい場合はこちらのページから「店舗を登録・編集する」セクションをご覧ください。
店舗ごとの倍率を新たに設定する場合は、画面右上の「作成する」をクリックして、ポイント倍率とその倍率を有効にする期間を設定してください。設定した店舗ごとの倍率を取り消す場合は、対象の倍率を選択し削除を行ってください。
右上の作成するボタンより倍率を作成することができます。倍率が有効になる期間の設定が可能です。
同じ期間に複数の倍率が存在する場合
複数の倍率が期間が被って作成されている場合は、倍率の大きい方が適用されます。
注文をキャンセルする場合
Shopifyの注文管理からキャンセル処理を行なった場合、自動で付与したポイントは顧客から差し引かれます。ポイントが確定前の場合は付与予定自体がなかったことになります。すでにポイントが確定している場合はマイナスのポイントとしてポイント履歴に記録されます。もし顧客がその注文でポイント利用による割引を行なっていた場合は、利用された分のポイントは顧客へ自動で返還されます。
返還されるポイントの有効期限について
現在の仕様では、キャンセル処理を行なった注文で利用されていたポイントを返還する場合、有効期限は返還日を基準にリセットされます。つまり利用されたポイントが返還時には有効期限が切れているポイントであったとしても、再度利用可能なポイントととして顧客に返還されてしまいます。この問題は今後のアップデートで解決される予定です。
付与したポイントを顧客がすでに利用してしまっていた場合でもポイントは差し引かれ、顧客の利用可能ポイントがマイナスとなります。この場合、顧客がその後獲得したポイントから自動で補填されます。
注文を返品・返金する場合
Shopifyの注文管理から返品・返金処理を行なった場合、返品後の注文から新たにポイント数が算出されます。その後、ポイントの確定状況に応じて次の二通りの方法で顧客からポイントが差し引かれます。
- ポイント付与が確定する前の場合:もともと付与予定だったポイント数が、返品・返金処理後に算出されたポイント数で上書きされます。
- ポイント付与が確定している場合:確定していたポイント数から、返品・返金処理後に算出されたポイント数を引いた差分が顧客から差し引かれます。この場合はマイナスのポイントとして顧客のポイント履歴に記録されます。
返品・返金処理を行う際の注意点
返品・返金処理を行う場合には、注文に含まれる商品の個数を必ず調整するようにしてください。金額だけを指定して返品・返金してもポイントの再計算は行われません。
ポイントが利用された注文の返品・返金
現在の仕様では、返品・返金した注文に対して顧客が保有していたポイントを利用している場合、すべての商品を返品・返金したとしても利用ポイントは自動で顧客に返還されませんので注意してください。この問題は今後のアップデートで解決される予定です。
顧客がポイントを獲得した注文に対して返品・返金を2回以上行った場合
顧客がポイントを獲得した注文に対して返品・返金を2回以上行った場合、2回目目移行の顧客から返還されるポイントが少なくなってしまうので注意してください。この問題は今後の改善で解決されます。
すべての商品を返品・返金したとき注意点
返品・返金した注文に対して顧客が保有していたポイントを利用している場合、すべての商品を返品・返金したときにはキャンセル扱いにもなり、返品・返金によるポイント返還とキャンセルによるポイント返還が行われてしまい過剰にポイントが返還されてしまうので注意してください。この問題は今後の改善で解決されます。